院長先生の相談室


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記事No 6827
タイトル Re: 犬の低蛋白血症について
投稿日 : 2015/05/15(Fri) 10:46:29
投稿者 高円寺アニマルクリニック
参照先
こんにちは。

ご存じのように、低蛋白血症は症状を表す言葉で病気の名前ではありません。
なので、何が血中蛋白質を低下させているのか、を判断することが重要になってきます。
元々の症状が下痢だってので、下痢があって低蛋白血症を引き起こす病気を考えます。
診察をしていないので、ここからは私の推察です、
血液検査では書かれている以外の異常値はなかったと判断し、他に主な症状が見られないとすれば、肝疾患や胸水・腹水は除外できます。
すると、考えられるのは、
・腸炎(ウイルス性、炎症性腸炎:IBD)
・腸リンパ拡張症
・膵臓疾患
・食事性アレルギー
・腹腔内腫瘍
どの疾患も確定診断に至るのはかんたんではない疾患です。
追加検査を行うという選択もあります。
それによって、確定に至らないとしても除外できるようになります。
たとえば、腸リンパ拡張症は内視鏡による組織検査で診断できます。
膵臓疾患や食事性アレルギーは特化した血液検査を行うことで診断の精度を上げられます。
試験開腹という方法もあります。

その一方で、症状が深刻でなければ暫定的治療を行い結果を見るという選択もあります。その場合、最初に行う治療として、ステロイド、抗生剤、アレルギー対応食の処方は間違っていないと思います。

病気をはっきり知りたいという気持ちは理解できますし、獣医師もそう考えています。
しかし同時に、検査を追加することでの犬への負担も考えなくてはなりません。
そのあたりの折り合いをどうつけるのかも大切です。
検査をするメリット、しないメリットを担当の獣医師とよく話し合ってみてはいかがでしょうか。

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