院長先生の相談室


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記事No 6323
タイトル Re: 猫の結石について教えてください。
投稿日 : 2013/07/31(Wed) 10:29:38
投稿者 高円寺アニマルクリニック
参照先
こんにちは。

 「下部尿路健康維持に配慮と記載のあるものを与えています。」ということなので、まず、猫下部尿路疾患について。
 猫下部尿路疾患(FLUTD)は、尿路の下の方の膀胱と尿道に起こる疾患のことで、膀胱炎や尿道炎、膀胱や尿道の尿石症などが主な疾患です。
以前は、猫下部尿路疾患の原因は、ほとんどが細菌感染と結石が原因でした。
 しかし、最近は、細菌感染と結石の治療をしても改善が見られないケースが増えてきています。
 このような原因不明で難治性の猫下部尿路疾患は突発性FLUTDと呼ばれ、FLUTD全体の約50%を占めるようになってきました。
特発性FLUTDは、はっきりとした原因はまだ不明ですが、膀胱上皮のバリア機能の異常や、肉体的・精神的なストレス、自己免疫性疾患などが関与していると推測されています。

 心配されている尿結石(結晶)ですが、猫下部尿路疾患の原因の約20%といわれています。
 この数字は以前ほどで高くはありませんが、今でも注意が必要な原因であることには変わりはありません。
尿結石には様々な種類がありますが、代表的なものはストルバイト尿結石、シュウ酸カルシウム尿結石です。
    ( 結石にはそれぞれで発生条件が異なります。)
 尿結石がオスで深刻な問題になるのは、小結石が尿道に入ると詰まって尿道閉塞を起こし、急性腎不全によって命にかかわる問題に発展するからです。
 メスでは小結石が尿道に入っても、詰まることなく排泄されるので閉塞は起こしません。
 この違いは尿道の太さが異なるからです。
 尿道閉塞を起こさなくても、膀胱内に現れた結石や結晶は、膀胱粘膜を傷つけ膀胱炎を引き起こします。
 オスでもメスでも、膀胱内に結石を作らせない対策は大事です。

市販の食事の「下部尿路疾患に配慮」の「下部尿路疾患」は尿結石のことと考えていいでしょう。
 ほとんどがストルバイト結石に対するもので、配慮されている点はミネラルの制限と尿の酸性化です。
 缶フードとドライフードでは、同じ食事なら缶フードの方が水分摂取量が増えるので良いと言われています。
 動物病院で処方される療法食のなかには、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウムの両方が予防できるものや、
突発性FLUTDに対しても配慮されたものもあります。
 療法食については動物病院で相談してみてください。

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