”しつけ”というと犬を思い浮かべる方も多いと思います。 
 
また、「犬はしつけができるけど、猫をしつけるのはなかなか難しい」と考えている人も多いと思います。 
 
これは、正しくもあり、間違ってもいます。 
 
猫は犬とは違う動物なので、犬と同じやり方ではうまくいきません。 
 
犬と同じしつけを猫にしようとすれば、それはかなり難しいですが、猫に合ったしつけならすることはできます。 
 
犬は群れで暮らす動物なので、リーダーの指示に従って行動することが求められます。 
 
そのため、飼い主をリーダーと認めていれば指示に従わせることができます。 
 
しかし、猫は単独で暮らしている動物なので、誰かに頼ったり誰かの指示に 従ったりする機会がありません。 
 
生活に関わる判断の全てを、自分で行っているわけです。 
 
例えば猫の食事は、好きなときに、好きなものを、食べたい分だけ食べるのが基本です。 
 
なので、飼い主がどんなにがんばっても命令しても、猫自身がその気にならなければ何もしてくれません。 
 
猫にあったしつけ、それは犬のように命令に従わせるではなく、こちらがして欲しい行動をとってくくれるようにうながすトレーニングです。 
 
猫は、飼い主だけに都合の良い提案は受け入れてはくれません。 
 
提案を、 
 
  猫にも利益があるように、 
 
  猫がそうしたくなるように、 
 
   猫がそうしたほうが良いと感じるように、 
  
 工夫して伝えましょう。 
 
提案を受け入れてくれれば、猫が自ら、しつけたい行動をとってくれるようになります。 
 
しつけは、猫を思い通りにあつかえるようにすることではありません。 
 
一緒に快適な生活していくために、ルールを作って、それを守ってもらうようにすることです。 
 
ルールはお互いに守ることが大切です。 
 
飼い主がルールを破っても猫は何も言いませんが、信頼感は損なわれていきますから気をつけましょう。
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