「犬の暑さ対策 1」


犬の暑さ対策

犬は、人や猫よりずっと暑さに弱い動物です。  
人のルーツはアフリカ、猫のルーツはリビア砂漠、暑い地方といわれています。  

対して犬のルーツはオオカミで、北半球北部の森林や草原で暮らしていたと言われています。  
これだけ見ても、犬は暑さを苦手にしていることに納得してしまいます。

犬にとって、暑さ対策の善し悪しが、健康状態や生命に大きく関わってきます。  
特に子犬や老犬、パグやブルドックなどの短頭種、ハスキーなどの寒冷地出身 の犬種では注意が必要です。


1.生活環境

*屋外飼育の場合

犬小屋の場所を確認してください。  
・そこは涼しいですか?   
 もっと涼しい場所があればそこに犬小屋を移しましょう。  

・犬が過ごす場所の床がコンクリートや石や砂利なら、すのこなどを敷きま しょう。   
 風が通るようになると、温度の上昇を抑えることができます。  

・犬が過ごす場所の日当たりが良いなら、日陰を大きく作ってあげましょう。   
 よしずや寒冷紗(園芸用)が利用しやすいと思います。   
 色は黒ではなく白いものにしてください。  

・日陰や涼しい所へ自由に行くことができるように、リードは長めにしてあげ ましょう。  

・風通しが悪ければ扇風機を置くことも検討しましょう。   
 

犬は扇風機にあたっても涼しくはなりませんが、暖められた空気を動かすこ とで、間接的に暑さを和らげます。


*室内飼育の場合

室内犬の場合にも、注意が必要です。
閉めきった室内は温室のようになり、朝でもすぐに30度を超えてしまいます。
窓を開けて換気をしても、外気温も高ければ室内が涼しくなることはありません。

エアコンで室温をコントロールすること、上がった体温を下げるために直接に 身体を冷やせる場所を用意することが大切です。

・犬は風を受けても体温はほとんど下がりません。
 扇風機は犬にはあまり効果がないと考えてください。

・エアコン:犬の体温を下げる効果をあまり期待しない方が良いです。
 室温を上げないために使います。
 それほど低く設定する必要はありません、23〜25度くらい。

・身体を冷やせる場所:ひんやりした床、ペット用のクールマット、保冷剤 や凍らせたペットボトルをタオルに包んだもの、これらを用意して、直接体を 冷やせる場所を作ってあげてください。
   
 冷たい場所は、上がった体温を下げるのにとても有効です。

 「冷やしすぎると体調をこわす原因になるのでは」と心配になることもあると 思います。
室内のどこかに、タオルやマットを敷いてちょっと暖かい場所が1カ所あれば、 もし、「ちょっと涼しい」と感じたらそこに行って暖まれます。
犬が、その時の気分で、涼しいところ、暖かいところ、中間のところを選べるようにしてあげましょう。


2.食事と水

いつでも水分を取れるように

犬は、汗腺が足の肉球にしかないので、人のように汗で体温調節を行えません。  
犬が自分で体温を下げる方法は、息を吐いて熱を捨て、冷たい空気を吸うやり 方です。  

夏に犬がハアハアと息を荒くしているのはそのためです。  
吐く息には水分も含まれているので、飲み水は十分にいつでも飲めるようにし て下さい。  

水飲みをいろいろなところに置くことは良いことです。

そして、その水は暑くならないように、陽の当たらないところに置きましょう。  

生暖かい水は飲まなくても、冷たい水なら喜んで飲むことは少なくありません。  
冷たい水を加えたり、氷を入れるなど、犬の飲水量を維持する工夫もしてくだ さい。

夏の食事のポイント

夏の食事で気にして欲しいのは、フードの痛み(腐敗)です。  
傷みが早いのはウェットフードですが、与え時には飼い主さんも十分に注意を 払っていて、出しっぱなしにすることはまずありまんから、問題となるケースは少ないようです。  

気になるのはドライフードです。  
ドライフードは痛みにくいのは確かですが、湿度が高い夏の高温のなか出しっぱなしにしていれば、確実に細菌は増え食中毒のリスクは高まります。

ドライフードであっても、決まった食事時間を設定して、それを過ぎたら残っていても片付けてしまいましょう。  

またドライフードの保存にも注意が必要です。  
湿気対策として、7〜10日分をタッパーなどに移してフード本体の開け閉め を少なくするしたり、いつもより小包装のパッケージを選ぶなど工夫を しま しょう。


*フレークタイプのフードでシャーベット

食欲が落ちてきた、飲水量が少ない気がする、そんな時にお勧めの方法がフー ドをシャーベット状にしてトッピングする方法です。  

◆作り方◆
フレークタイプのフードやドライフードをスープ状にして、製氷器に入れて凍らせます。  
フードが混ざっていれば、それほどカチカチにはなりません。  

それを砕いてシャーベットにしていつものフードにトッピングしてみましょう。  
当院の患者さんには、この方法で食欲を回復したワンちゃんが結構います。



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