第3回
Q. 15歳のオス猫なのですが、最近前にもまして食欲がすこいんです。
今あげたと思っても、すぐにゴハン皿の前でギャーギヤーと鳴きまくります。
あげくの果てには、人間の食事にまで手を出す始末。 そそうや夜鳴きも増え、私たちも寝不足。高齢なので、ボケてしまったのかと思うのですが、何か対処法はありませんか?
これが続くようでは、このコを飼っていく自信がなくなってしまいます…。

A.

医療の発達などから、今では多くの猫が長生きして天寿をまっとうするようになりました。

その分、今回のような老化を原因とした問題が増えて来たのも事実です。

16歳以上の猫を対象としたある調査では、全体の20%がトイレ以外で排泄し、25%が昼に長く寝て、夜活発になるなど、睡眠周期に変化をきたし、60%が周囲の人間や動物を威嚇するようになり、70%が方向感覚を失い、ぼんやりしたり、意味もなく悲しげな鳴き声をあげるようになる、という結果 が出ています。

老化のプロセスを司るのは、脳の視床下部にある体内時計。
15歳以上の猫の大半にその機能的損失が認められ、老化が進行すると、脳が萎縮して成熟期の25%も軽くなってしまいます。

また脳の血管の弾力がなくなり、周辺の膜が硬くなるために、脳は十分な酸素の供給を受けられなくなり、記憶と学習の機能に影響が出てくるのです。
その結果、興奮したり、「頭がおかしい」と思えるような反応をすることもあります。

このような猫の老化を少しでも遅らせるためには、いくつかの方法があります。

1.毎日精神的にも肉体的にも適度な刺激を与えましょう。
脳細胞を活性化できる可能性があります。
体力を消耗しない程度にオモチャで遊んであげたり、十分にスキンシップを。
いつも寝ているからといって、放っておかないでください。

2.腎不全になっていなければ、良質のタンパク質とビタミンの量 を増やした、バランスの良い食事を与えてください。

3.ストレスを減らしてあげましょう。高齢の猫はホルモンのバランスが取りにくくなっているので、ストレスを感じやすくなります。
リラックスさせることでストレスが減れば、ホルモンのアンバランスによる異常も減るでしょう。

以上3つの方法をあげましたが、あまり多くを期待してはいけません。
飼い主が望むよりも、猫は確実に早く老いていくのも、残念ながら事実なのです。

また、あまりにも手にあまる行動が出てくるようなら、獣医師に相談を。
症状に応じて、対処法を指示してもらいましよう。老齢猫の問題は病気を含めてたくさんあり、食欲や排便排尿の異常は糖尿病や腎疾患など病気の可能性も考えられるので”脳の老化”を心配すると同時に体の検査も必要です。


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