第16回
Q. 『ミミー』(2歳)のこと。2ヵ月前、私が持っていたラーメンの袋に飛びついて袋をグジャグジャにした次の日、いきなり私の手に噛みつき、それ以来、何度も噛まれています。
噛みつく時は、たいがい何かを持ってそれを移動させている時、また袋をガサガサと音をさせた時です。
そして物ではなく、手に噛みつくのです。
普段はなでてやると嬉しそうにしています。
なぜこのようになってしまったのでしょうか。

A.

猫は遊びが大好きです。
特に狩りの本能を刺激する“狩り遊び”や“忍び寄り”を得意とする猫が多いようです。

ミミーちゃんのケースもしつけを必要とする問題ではなく、猫の遊びたい欲求のあらわれだと考えられます。

多くの猫は、とても狩りに行きたい気分になる時間があるようです(夕暮れ時や、黄昏時が多いようです)。
家の同居猫がいれば転げ回ったり、取っ組み合ったり、追いかけて鬼ごっこをしたりするでしょう。

でもー匹で飼われている猫は狩りに行く気分を満たしてくれる他のものを見つけなくてはなりません。

あなたがミミーちゃんだと思って想像してみてください。
今、あなたは狩りに行きたい気分になっています。ちょうどその時、誘惑的なガサガサ音を出すラーメンの袋が人の手によって空中を移動しています。
もうこの誘惑に勝てません。そっと忍び寄って、一気に飛びかかってしまいませんか?

飛びかかったら、大好きな飼い主がいつも以上に反応して遊んでくれたような気がしてしまったのです。
それ以来、飼い主がなにかを持つと“遊んでモード”にスイッチが入るようになってしまったと考えられます。

なにも持っていない手に襲いかかったり、歩いている足に噛みついたりする猫は珍しくありませんから、ミミーちゃんが手を噛むようになったのは自然なことです。
でも自然なこととはいえ、実際に噛まれる飼い主はたまったものではありませんから、なんとかしなくてはいけません。

これらの行動は、狩りの誘惑とその欲求が十分に満たされていないことで起こってきますから、この欲求を満たせるような遊びをしてあげると改善できると思います。

結び口を作ったタオル、小さなぬいぐるみ、市販のオモチャなどをひもの先につけ、獲物のように動かして遊んであげるのです。
猫は獲物に忍び寄ったり飛びかかったり、とどめを刺したりして遊びます。

楽しく遊んでもらえる猫は、精神的にも肉体的にも刺激を受け明るい猫に育ちますし、飼い主も幸せな気持ちになれます。

飼い主も猫と一緒に斬新な遊びを開発して、一緒に楽しんでみましよう。


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